天文蕎麦会

(1) 星空案内人って知っていますか?

ソムリエは知っていますよね。
そのときの料理、気分、雰囲気などなどに合わせて、美味しいワインをオススメしてくれるあのソムリエです。

星空案内人は星のソムリエとも言われています。
そうです、ワインのソムリエのように、みんなにオススメするのです、星たちを。

星の知識、星座の探し方、望遠鏡の使い方などの講座を受講し、実技試験を経て、星の案内、星の話しをする最終試験、いわゆる路上試験をクリアするともらえる称号です。

自分が大好きな星をみんなにも見てもらう、星に興味をもってもらう、星を好きになってもらう、そんな役割を担うのが、星のソムリエです。

とは言っても、専門家ではなく、一般の方々が取得しています。 星が好きでたまらない方々ってけっこういるんですよ。好きな星の世界はソムリエによって様々です。だから、みんな星の紹介のアプローチは様々です。宇宙、天体などのサイエンス派から、文学、民俗、音楽、美術、映像などカルチャー派までそれぞれの得意分野で星の紹介をしています。とても多彩で、話しをきくのもワクワクします。
星空観望会、出前授業、星空講演などなど、星のソムリエは全国で活躍しています。

→ 星空案内人(星のソムリエ)の認定講座は全国で開催されています。福島県は、郡山市のふれあい科学館で講座が開かれています。星好きな方、ぜひチャレンジしてみてください。

(2)天文蕎麦会

蕎麦会ってなんだよ、って思いますよね。。。
そうなんですが、この会が発足したのって、星が大好きな星のソムリエが手打ち蕎麦を食べようと、福島裏磐梯のペンションに集まったことがきっかけだんです。

それで、当面の愛称として蕎麦会と呼んでいたんですが、会を重ねるうちに、そのまま会のタイトルになってしまったということなんです。
まあ、星好きが集まるだけに、星に関するネタが豊富な会です。
星の話って、専門家じゃなくてもできるんですよ。星が好きなら誰でも。。。そんなのが星のソムリエなんですね。

星が大好きで、そのネタで酒を飲めるのが、この天文蕎麦会のメンバーです。。。

また、それぞれが様々な趣味を持っているので、星以外のネタもこれまた豊富。。。星のソムリエって多彩ですね。。。

(3)ルオンノタルとカレワラ

さて、会の名前にいきましょう。。。
天文蕎麦会の本拠地は、裏磐梯のペンションです。
ペンション カレワラ。

カレワラ 、ご存知でしょうか。
フィンランドの叙事詩からまとめられたものとされています。カレワラ物語はフィンランドの人たちにとって、とても重要な話とのことです。
フィンランド、カレワラと言えばやっぱりシベリウスですね。(ちなみにカレワラのオーナーはシベリウス好きだとか。。。)

シベリウスはフィンランドの作曲家で、組曲フィンランディアが有名ですが、カレワラ を題材にした作品としては、交響組曲レンミンカイネン、交響詩ポヒョラの娘、クレルヴォ交響曲、ワイナミョイネンの歌などがあります。
いいですよね、シベリウス。演奏によっては、現代的な曲だなあ、と思うこともあります。うん、いいですよね。。。

ちょっと話がそれましたが、われわれの会のホームがカレワラということなんです。。。

カレワラ

さて、それで、会の名前、ルオンノタルです。。。

カレワラ は、天地創造から話しが始まるので、神話のような物語ですね。。。

その天地創造をしたのが、ルオンノタルなんです。(インマタルと呼ばれることの方が多いですね。)

大気の乙女、ルオンノタルが海に降りてきて漂っているとき、鳥が彼女の膝に卵を産みます。ルオンノタルは、卵を温めていたのですが、その卵を落として割ってしまいます。割れた卵の殻の上半分が空、下半分が大地、黄身が太陽、白身が月、からの斑点が星や雲になりました。

ルオンノタル、シベリウスも曲を作っています。ソプラノと管弦楽のための交響詩です。。。

そんなわけで、活動ホームのカレワラにかけて、ルオンノタルを会の名前にした次第です。

五色沼スノーシュー
五色沼